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「…傷」
少女はそう言うとレイスの頬に手を当てる。
手が淡く輝きだした。
レイスが驚くと少女は申し訳なさそうに笑う。
「傷が消えてる」
少女が触っていた所には傷が無くなっていた。
「ありがとう」
レイスが言うと少女は少し驚いていた。
「レイス―――!」
呼ばれて振り向くとロイが走って来るのが見えた。
「あんた…名前は?」
レイスが言うと少女は「…瑠璃」と答えた。
「とりあえず一緒に来てくれないか?」
瑠璃は悲しそうに「はい」とだけ答えた。
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