最終章 ~柿の種、記憶の中で~

1/3
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/74ページ

最終章 ~柿の種、記憶の中で~

とりあえず、マキを部屋へ上がらせた。     ケン『散らかってるけどまぁ上がって(笑)』       マキ『うん…。』       マキを部屋へ上がらせた後、近況をマキにすべて話した。       マキ『そっか…地元帰っちゃうんか…寂しいなぁ』       ケン『まぁここなら来ようと思ったらいつでも来れる距離やから』     マキ『で、いつ出ていくん…?』       ケン『あと、三日後には…』       マキ『そっか…』       と、次の瞬間、いきなりマキが立ち上がった。       マキ『ちょっと行きたいとこあるから、一緒に来て』       ケン『……?』         とりあえずマキについていく。       ケンはマキついて行った結果―               あの田舎の山。長い階段。神社の境内。         いつか行った、田んぼと柿の木がある神社の境内へ着いた。       ケン『久しぶりに来たなぁ、ココ。』     マキ『あたし、実はあれから何回も来てるんよ(笑)柿の実の様子を見にね。多分もうすぐ食べられるで♪』       ケン『まだそんな事考えとったんかよ(笑)』       神社の境内で二人、たわいもない話で盛り上がる。     話をしているうちに、ケンにはある“疑問”が生まれた。     マキにどうしても聞きたい事があった。
/74ページ

最初のコメントを投稿しよう!