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ケン『そうなんですか♪』
さらに布施さんのマシンガントークは留まる所を知らず…
布施さん『俺の彼女ね、高校卒業して、歯科助手目指してるんだってさ、あと、今年に高校卒業するから、車の免許取るんだって。スゲェ頑張ってるよ』
(布施さん、ホントに彼女さんの事好きなんやなぁ…ちょっとうらやましくなったし)
ケンがそう思ったのもつかの間だった。
布施さん『ねぇ…ケン君。』
ケン『はい、何でしょう?』
布施さん『彼女作る気ないの?』
ケン『出来れば欲しいですが…出会いがないもんで(笑)』
布施さん『携帯の出会い系でもいいじゃん。それでさ、俺考えたんだけど、ケン君が彼女作ってくれたらかなりオイシイと思うんだ。』
ケン『……??』
次の布施さんの一言で、布施さんが彼女を大切に思うイメージの全てが崩れ去った。
布施さん『だってさ、俺の彼女とケン君の彼女、交換出来んじゃん。』
ケン『へ……??』
(交換……?何言ってんだこの人…。)
ケンは一気にシラフになった。それと同時に布施さんに対して、恐怖感がでてきたのである。
ケン『あ…そろそろ眠たくなってきたので、そろそろ帰ります…』
その恐怖から逃げ出すように自分の部屋に戻ろうとすると、1番怖れていた言葉が布施さんの口からこぼれた。
布施さん『ケン君、彼女出来たら報告してね。頼むよ』
ケンは精一杯作り笑顔をして、布施さんの部屋を出た。
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