第三章~ダークサイド~

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ケン『そうなんですか♪』     さらに布施さんのマシンガントークは留まる所を知らず…     布施さん『俺の彼女ね、高校卒業して、歯科助手目指してるんだってさ、あと、今年に高校卒業するから、車の免許取るんだって。スゲェ頑張ってるよ』     (布施さん、ホントに彼女さんの事好きなんやなぁ…ちょっとうらやましくなったし)     ケンがそう思ったのもつかの間だった。     布施さん『ねぇ…ケン君。』     ケン『はい、何でしょう?』     布施さん『彼女作る気ないの?』     ケン『出来れば欲しいですが…出会いがないもんで(笑)』     布施さん『携帯の出会い系でもいいじゃん。それでさ、俺考えたんだけど、ケン君が彼女作ってくれたらかなりオイシイと思うんだ。』     ケン『……??』     次の布施さんの一言で、布施さんが彼女を大切に思うイメージの全てが崩れ去った。     布施さん『だってさ、俺の彼女とケン君の彼女、交換出来んじゃん。』     ケン『へ……??』     (交換……?何言ってんだこの人…。)     ケンは一気にシラフになった。それと同時に布施さんに対して、恐怖感がでてきたのである。     ケン『あ…そろそろ眠たくなってきたので、そろそろ帰ります…』     その恐怖から逃げ出すように自分の部屋に戻ろうとすると、1番怖れていた言葉が布施さんの口からこぼれた。     布施さん『ケン君、彼女出来たら報告してね。頼むよ』     ケンは精一杯作り笑顔をして、布施さんの部屋を出た。
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