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第四章~同棲生活~
ケン『シンナーはいつから?』
マキ『まだ一ヶ月半くらい…友達に無理矢理勧められて…』
(と言うことはマキがあの男といた日は、シンナー始めてまだ半月くらい…。まだ…やめさせられる望みはあるのかもしれない)
マキ『私…シンナーやるのが嫌で…高槻から逃げて来たのに…これやと高槻に居た時と同じ…。』
身の回りで初めてシンナー吸ってる人を見たケンは、そのシンナーの依存性に驚愕した。
ケン『やめたいか?シンナー。本気でやめたいんか?』
マキ『うん…止めたい。』
ケン『なら、俺ん部屋で一緒に暮らすか?止めるには、まず出来る環境を無くす事から始めないと』
マキ『…え?いいん?』
ケン『うん、協力するわ。そのかわり、マキの部屋の鍵は俺が預かる。マキがここにおるとまた繰り返すかもしれんやろ?それでもいいか?』
マキ『うん…よろしくおね……グスッ…グスッ』
ケン『泣くなよー(笑)がんばろうな!』
、
マキ『うんっ!がんばる!』
翌日から、マキとケンは仕事が二連休だったため、マキの部屋から必要な物だけケンの部屋へ持って行く『プチ引っ越し作業』が始まった。
マキ『あっ!これとこれも持って行く!』
マキは、化粧品、服、バッグ、パンプスの数が半端じゃなく…どのツテで手に入れたのか分からない有名ブランドの物が大量に…。
ケン『必要最低限でええやろー(苦笑)』
マキ『どれも使うやつやもーん♪』
ケン『勘弁してくれや…』
(まぁ、協力するって言ったの俺やし、まぁいいか)
一階と二階を何度往復したのか…定かではないが…この『プチ引っ越し作業』は半日かかった。
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