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やがて某有名バラエティー番組も終わり、引き続きテレビをつけながら、所々に二人ともツッコミを入れ、二人は笑っていた。
ケン『この芸人おもろないなー、やっぱシュールな笑いがええわー。板尾サンとか』
マキ『あはは(笑)やんなぁ♪板尾サン天才やもんなぁ』
中身のない会話をマキと繰り広げている裏側で―
(よし。今日はマキは一回もシンナーの禁断症状出てないな。)
とケンは思った。
マキ『はぁ~なんか今日はいっぱい運動したし疲れたなぁ~』
ケン『たしかに(笑)まぶたが重たくなってきた。まだ時間早いけど、寝ようか』
マキ『そぉやね♪』
ケン『じゃあ、俺のベッド使って。俺地べたに布団敷くから』
マキ『えっ?うん…分かった♪』
ケンはベッドにあった敷き布団を地べたに移植させ、マキは今朝自分の家から持って来た敷き布団をベッドに移植させた。
ケン『じゃあ…おやすみ』
マキ『おやすみ♪』
電気を消した。
ケンは布団にもぐり考えにふけった。しかし考えがループする。
(告白するべきか…)
(しかしまだタイミングが早過ぎる…)
(断られたら…マキは俺の部屋を出ていくかもしれない…)
(でも何にも思ってなかったら…この同棲の誘いは受けへんやろ…)
再度考えてみても、やはり考えがループして結論が出せない。いわゆる『恋の病にかかっていた。』
その時、ベッドから階段を下りる足跡が聞こえた。
(マキ…トイレかな?)
しかしトイレの方向とは別に、足跡が次第に大きく聞こえる。
そして…俺の布団の前で足跡が止まった。
『ケン…起きてる?』
マキの声が聞こえる。
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