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彼女は『ふぅ…』っと、物事をやり遂げたため息を口いっぱいに含ませ吐いた。
ケンはひき続き先方の人がカギを持ってくるのを、社員寮の前の道路の先を遠目で探す。すると…
『誰か待ってるんですか?』
再び先程のパジャマの女がケンに語りかけてきた。
ケン『えぇ、まぁ…。今日からコチラに住む事になるんで、カギ貰いに先方を待ってるんすよ。』
と淡々とケンは話すと、パジャマの女は急にテンションが高くなり…
『えっ?!そうなんですか♪なら今日からご近所さんですねっ♪よろしくお願いします♪』
と幼さが残る満面の笑みで答えた。
引き続き、パジャマの女がケンに質問する。
『よかったら、名前聞いてもいいですか?』
(そういやまだ名前を名乗ってなかったな…)
ケンは自分の名前をパジャマの女に言った。
『へぇ~ケンさんかぁ~♪シブイ名前ですねっ♪私「マキ」っていいます♪よろしく♪じゃあ私そろそろバイト始まるんで部屋に戻りますねっ☆』
と、急ぎ足でマキは部屋に戻った。
(結構カワイイ子やったなぁ…歳からみて…だいたい俺とタメくらいかな)
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