第二章『出会い』

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彼女は『ふぅ…』っと、物事をやり遂げたため息を口いっぱいに含ませ吐いた。   ケンはひき続き先方の人がカギを持ってくるのを、社員寮の前の道路の先を遠目で探す。すると…     『誰か待ってるんですか?』   再び先程のパジャマの女がケンに語りかけてきた。     ケン『えぇ、まぁ…。今日からコチラに住む事になるんで、カギ貰いに先方を待ってるんすよ。』     と淡々とケンは話すと、パジャマの女は急にテンションが高くなり…     『えっ?!そうなんですか♪なら今日からご近所さんですねっ♪よろしくお願いします♪』     と幼さが残る満面の笑みで答えた。     引き続き、パジャマの女がケンに質問する。     『よかったら、名前聞いてもいいですか?』   (そういやまだ名前を名乗ってなかったな…)     ケンは自分の名前をパジャマの女に言った。     『へぇ~ケンさんかぁ~♪シブイ名前ですねっ♪私「マキ」っていいます♪よろしく♪じゃあ私そろそろバイト始まるんで部屋に戻りますねっ☆』     と、急ぎ足でマキは部屋に戻った。     (結構カワイイ子やったなぁ…歳からみて…だいたい俺とタメくらいかな)
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