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好きなんだ、準太。
好きで好きで好きで、苦しい。
好きで、どうしようもなく好きで、
壊してしまいそうなくらいに―。
蜂蜜な君
「おはようございます、慎吾さんっ!」
「あぁ」
「……。」
最近、慎吾さんが冷たい。
話しかけても今みたいに素っ気なくて。
もしかして、俺、なんかしちゃったのか―…?
「あの、慎吾さ―…」
恐る恐る話しかけてみるが、
「…何?」
返された言葉はあまりにも鋭くて、
ビクッ!!
「…いえ、何でもありません…ごめんなさ…っ!」
準太の胸に深く突き刺さった。
「…あ、そういや俺日直だったんだ。すみません、慎吾さん。先行きますね!」
そう言って走り出す。我ながら酷い笑顔だったと思った。
やっぱり俺、何かしたんだ…。どうしよう、このまま別れよう、とか言われたら…そんなの嫌だ、恐い!
目の前の景色が霞んだことに気付き、準太は慌てて目元をぬぐった。
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