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ただなんとなく寂しくて、
ただなんとなく会いたくて、
ただなんとなくメールをしてみた。
スキスキ大スキ愛してる
「…隆也だ。」
ピンポーン、とチャイム音がしたので扉を開けてみたらそこには愛しい恋人の姿。
「隆也だ、じゃないですよ❗あんたが呼んだんでしょーが‼」
「は?、あぁ❗」
一瞬何の事かわからなくて、キョトンとしていたら隆也に凄い呆然とされた。
そうだった、ついさっき“来いよ”とメールしたんだった。
「…つかなんで?普段ならお前行けるわけないでしょー❗てメール返してくんじゃん」
同じ地区と言えど学区は違う訳で、遠くはないけれど近いわけでもないのだ。
それを“今日”だけ来てくれたのだ。
期待せずに居られるわけがない。
内心ドキドキしながら隆也の答えを待つ。
「…あんた、今日誕生日じゃないスか。何?自分の誕生日も忘れたわけ?」
あぁ、本当に君は期待を裏切らない。
本当は誕生日なのに何もないなんて寂しくて、
誕生日なのに会えないなんて辛すぎて、
ダメ元でメールをしてみたんだ。
「…わかってんじゃねぇか。で?何か言うことがあるんじゃねぇの?」
ニヒルに笑ってみせると、隆也が目を反らしながら言った。
「誕生日、おめでとうございます。元希さん」
あぁ、こんなに嬉しい誕生日はいつぶりだっけ?
にこやかにおう、と返せば服を引かれてキスを1つ落とされた。
「それから、いただきます。」
隆也が口角を上げて妖しく笑う。
どうやら俺の誕生日プレゼントは隆也のようだ。なんか逆にプレゼントしてるみたいだけど、まぁ、いいや。
(全部全部、君だから)
★あとがき★
ちょー急いで書き上げたのでもう逝ってきます‼‼‼‼‼←←
あ、元希誕生日おめでとぉぉぉう‼‼‼‼
2008.05.24
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