タイトル未定1

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ウサギの顔は強張っていました 「あっ…ごめんね。」 「そこに罠があるんだ…」 男の子が足元を良く見ると赤くにじんだ金属の輪が隠されていた 「ウサギさん、ありがとう。」 ウサギは首を振って 「うぅん…君が傷付く所を見たくないから…。僕のお母さんはそれで連れて行かれたんだ…。」 罠を避けて通ろうとすると 「待って、来ないで!」 ウサギはさっきよりも凄い剣幕で叫びました 「うわっ…また罠かい?」 ふるふる ウサギはゆっくり首を左右に振りました 「君達には近づいて欲しくない…」 「…僕は…僕はこの罠を置いた人みたいに君を捕まえたりしないよ…」 男の子はウサギの言葉に傷付きながらも必死に言いました 「もしも…僕たちのセカイが同じなら…きっと、僕と君は良い友達になれたかもしれないのに…」 ウサギは寂しい声で呟くと背中を向けて また足場の悪い地面を走り抜けて行きました 男の子は心が苦しく感じ、その場に座り込みました
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