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あきと連絡を取り合って数日。
「好きや。彼氏いるのわかってるケド、でも好きやねん。付き合って欲しい」
あきから告白された。
そのトキのアタシは、あきに対して好感はあった。
でもひろへの想いがまだ残ってるのもあって、
「彼氏いるし、今はまだ付き合えない」
と断った。
胸が張り裂けそうだった。
それでもあきは
「いいよ。わかってた。でも友達でいさせて」
って、優しく答えてくれた。
アタシとあきは以前のように連絡を取り合った。
数日が過ぎ、ひろから久しぶりに
「会いたい」
って言われた。
夜遅かったケド、嬉しくてアタシはバスで、ひろは車で近くの駅で落ち合った。
「金…貸してくんない?友達が困ってるねん」
ひろはアタシと会うなりいきなりそう言ってきた。
アタシは昔、付き合ってた人からお金を騙し取られたコトがあった。
嫌な予感がした。
「ごめん、できない…」
ひろに言うと
「じゃあいいわ!バイバイ!」
ひろはアタシを一人駅に残し、車で去って行った。
もう帰りのバスは出ていなかった。
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