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暗い中、一人で帰ろうとする。
でもなかなか足が進まない。
アタシの家の近くはとても物騒で、つい最近殺人事件が起きていたからだ。
怖い…辛い…
涙が止まらなかった。
いつの間にかアタシはあきに電話をかけていた。
泣いているアタシに、あきは
「どうしたん!?何かあった?」
って驚いて聞いた。
ひろと今あったコトを話すと、
「コンビニの中におれ!今から迎えに行く!」
急いであきは電話を切った。
アタシはあきに言われた通り、コンビニで待っていた。
あきはそのトキ、何も免許はなく、自転車で向かっていた。
あきの家からコンビニまで、自転車で40分はかかるだろうと思っていた。
待つコト20分。
あきはコンビニに来てくれた。
真冬なのに、汗でビショビショになっていた。
息がものすごく荒くて、アタシのトコまで自転車を猛スピードでこいで来てくれたのがすぐにわかった。
その姿が愛おしく、嬉しくて泣けた。
アタシはあきのそばにいたいと思った。
その日をきっかけに、アタシはひろと別れ、あきと付き合うコトになった。
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