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「雪く~ん、またお呼び出しだったのぉ?」
俺を"雪-ユキ-"と呼ぶこの猫撫で声の男は"晴吉-ハルヨシ-"といい、高校に入ってからの友達だ
まぁまだ3ヶ月程の付き合いで、友達と呼べる程親しくも無いと思うが…
「あぁ、まあ」
「また振ったの?」
「…ん」
晴吉は俺の返事にため息をつくと、静かに椅子に座った
「雪ちゃん、これで何回目よ?そこまで連続で振ると、ゲイだと思われるよ?」
今度は"雪ちゃん"かよ;
「それでも構わないけど。むしろ楽だし」
サラっと答えて、俺も椅子に座る
目の前には晴吉の落胆した顔があった
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