雪*恋のうた*

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勝手に”好きだ”と言って気持ちを押し付ける それが褒められた行為だとは、俺には到底思えない ”好き”とか”嫌い”だとか下らない ハッキリと見えない、そんなものに意味は無い 「っ…ユキ…おい雪?!」 「え?」 晴吉の声でハッとした 目の前には数学の柏村葉菜-カシムラ ハナ-先生が立っている 「どうしたの?顔色悪いわね。保健室行く?」 そう言ってかがんで、俺の額に手を当てようとした -パシッ- 慌ててその手を払いのけたら、思った以上に音が鳴った 「…大丈夫ですから」 謝れなかった    
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