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読む本はあえて教えないよ。
いや、やましいものじゃないぞ
僕は純粋なのだからな!
本当に
オタクでもないぞ
今の時間は4時5分前だったが
飲み物を飲みながら、本を読みふけっていると
もう7時30分近くになっている
帰ることにするかな
図書館近くのコンビニに入り、
今度は雑誌を読み始める
やましくないぞ
気づけば、9時だ
アホか俺は、
帰り道は、真っ暗だった
僕の前を女の人が、
歩いてる
何かぶつぶつ言っている
少し近づくと、
『来るな』を
連発している
え?
僕に言ってるのか?
なんかショック
女の人は小走りを始めると
階段を駆け上がる
…
…
…
足音が聞こえなくなる
見ると階段の途中で立ち止まっている
僕は彼女に聞こえないくらいの声で
「歳はとりたくないねぇ」
と、言いながら見ていた
ん?
階段を降り始めたぞ
なんかおかしいな
黙って見ていると
彼女のまわりだけが、
やたらと暗くなっている
彼女が、黒に染まり
見えなくなる
少しすると、彼女の立っていた場所に
月の光が差し込む
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