第一章 闇より来るもの

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読む本はあえて教えないよ。 いや、やましいものじゃないぞ 僕は純粋なのだからな! 本当に オタクでもないぞ 今の時間は4時5分前だったが 飲み物を飲みながら、本を読みふけっていると もう7時30分近くになっている 帰ることにするかな 図書館近くのコンビニに入り、 今度は雑誌を読み始める やましくないぞ 気づけば、9時だ アホか俺は、 帰り道は、真っ暗だった 僕の前を女の人が、 歩いてる 何かぶつぶつ言っている 少し近づくと、 『来るな』を 連発している え? 僕に言ってるのか? なんかショック 女の人は小走りを始めると 階段を駆け上がる … … … 足音が聞こえなくなる 見ると階段の途中で立ち止まっている 僕は彼女に聞こえないくらいの声で 「歳はとりたくないねぇ」 と、言いながら見ていた ん? 階段を降り始めたぞ なんかおかしいな 黙って見ていると 彼女のまわりだけが、 やたらと暗くなっている 彼女が、黒に染まり 見えなくなる 少しすると、彼女の立っていた場所に 月の光が差し込む
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