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裏口
『トシ!』
私は煙草を吸っているトシの所へ駆けた。
「終わったのか?」
『うん!…ありがとね。』
「俺は何にもしてねーよ…さて、帰るか。」
『そうだね!』
私たちは車の所へ向かった。
――…
「…」
『あー…』
そこには車は無く、代わりに自転車と紙が置いてあった。
<多串くんへ
銀さんちょっと急用が出来たからぁ~車借りてくネ☆
頑張ってチャリこいで帰ってねー(笑)
もちろん琉衣乗せて。
銀さんより。>
『…』
「あンのヤロー…」
『トシ、自転車乗ってっていいよ。私歩いて帰るし』
「バカ、主人置いて帰れっかよ。…乗れ」
『え、でも…「いいから乗れ」きゃっ!!』
私はトシの後ろに(強制的に)乗せられ、自転車は走り出した。
。
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