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「うわぁ・・・」
キッチンで本当に調理をし始めた無精髭をよそに少年は店の内装を改めて見回していた。
そこら中になんらかの穴、クモの巣、見るも無残な何かの死骸、ついでに異臭。
さらには何日も…いや、何年も洗われた形跡のない「洗いモノ」の山。
(年中店を閉めていると言っても、ここまで「いく」もんなのか?)
現在鼻歌を歌いながら調理を進める無精髭が少し恐くなってきた。
逃げるなら今の内・・・・
「よぉおし!!」
ビクゥ!
「後はオーブンでこんがり焼くだけだ♪もう少し待ってろよ~…てあ゛ぁっ!!!」
またも ビクゥ!
「少年!お前、名前なんてぇんだ?」
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