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――あれ?
――ここは…どこだろう…?
気がつくと、私は見たことの無い場所にいた。
「……お前、どうしたの?」
ふと、頭上から優しげな声が降り注がれた。見上げると、綺麗な女の人がいた。
私は答えようとした。でも、思うように声を出せなかった。
「お前、随分弱ってるね……」
優しく囁くその人に抱かれ、私は頭を撫でられながらどこかに連れていかれそうになった。
『どこに行くの?』
頑張って聞いた。
でもその人は、ただ私を抱きながら歩き続けた。
いつしか、私は眠っていた…
ただ、体中に温もりを感じて…
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