~第三章~

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「よし!練習試合がついに明日だな!」 輝は部活が始まる前にみんなを集めて言った。 とうとう練習試合。 みんなほぼ初心者の集まりみたいなチームだ。 だからなるべく試合は多いに越したことはない。 「結果は望んではいない。初めての奴も居るんだから。楽しんでやってくれればいいぞ!」 『はい!!』 と一年生ズは大きく返事をした。 「なぁ…。どこのチームとやるんだ?」 「島越中学」 「うな!?なんでそんな所がうちの練習試合に付き合ってくれたんだ!?」 その中学は県大会の常連校だ。 あそこはとても守備が固いので有名で、カウンター一本で攻めてくるチームだ。 キーマンは足の速いFWの関根伸也(せきね しんや)だ。 ドリブルも定評があるらしく1:1はとても強いのだ。 「お前、だよ」 輝は俺を指さして言った。 「はぁ?」 「偵察…じゃないの?ほら、お前って全国的に有名だろ?」 「そうゆう事か…。」 「まぁこの市内のレベルを知るには良い機会だし、こちらとしてもいい話だ」
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