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「よし!練習試合がついに明日だな!」
輝は部活が始まる前にみんなを集めて言った。
とうとう練習試合。
みんなほぼ初心者の集まりみたいなチームだ。
だからなるべく試合は多いに越したことはない。
「結果は望んではいない。初めての奴も居るんだから。楽しんでやってくれればいいぞ!」
『はい!!』
と一年生ズは大きく返事をした。
「なぁ…。どこのチームとやるんだ?」
「島越中学」
「うな!?なんでそんな所がうちの練習試合に付き合ってくれたんだ!?」
その中学は県大会の常連校だ。
あそこはとても守備が固いので有名で、カウンター一本で攻めてくるチームだ。
キーマンは足の速いFWの関根伸也(せきね しんや)だ。
ドリブルも定評があるらしく1:1はとても強いのだ。
「お前、だよ」
輝は俺を指さして言った。
「はぁ?」
「偵察…じゃないの?ほら、お前って全国的に有名だろ?」
「そうゆう事か…。」
「まぁこの市内のレベルを知るには良い機会だし、こちらとしてもいい話だ」
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