~第三章~

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「ねぇ?」 「うん?どうした~?」 俺は柏木と柔軟体操してる時に春木がやってきた。 「あんまり用事はないんだけど…」 「なんだよ?どうしたんだよ?言いたいことがあるなら言えよ」 「点…」 「点?」 「え…いや!賭けしない!?」 一場は慌てて何かを言い直した。 「スポーツに賭けするのはちょっと…。気が引けるぞ…」 「いいじゃないの?ここだけで、別に金を掛ける訳じゃないんだし」 「まぁ…。それで賭けの内容は?…おぉありがとな!柏木もういいぞ」 俺は柔軟体操に手伝ってくれた柏木に向き直ってお礼を言った。 「うん。じゃ僕はあっちに行ってるね!」 と柏木は友達の方へと走って行った。 「んで?賭け内容は?」 「今日秋が点を決められなかったら私の言うことに一回聞いて貰う」 「はぁ!?なんでそんな賭けしなきゃならねぇんだよ!?」 「いいじゃないの?点を入れれば良いだけの話じゃないの?」 一場は堂々として言ってはいるが、なんとも分が悪い賭けな事。 それに俺が勝ってもなんの嬉しさもないし、 それにもし一場が勝ったってなんの得があるんだよ? 「あのなぁ?俺は今日は裏方に回る予定なんだぞ?」 今日はホントに楽しむだけの試合。 それに、俺がここで変な事して本番に目を付けられたら、 めんどくさいし。 「誰も勝ちなさいと言ってないわよ。点を決めなさいと言ってるだけ」 「だから!!簡単に言ってるけどな…「お~い、秋。そろそろグランドに来てくれ~」 俺の言葉を遮るように、輝は遠くの方から俺を呼んでいた。 「ほら、輝が呼んでるわよ」 「はいはい…」 俺はとりあえず、輝の方へと走って行った。 「賭け忘れないでね?」
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