~第三章~

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ふざけるな!何が賭けだ!? こんな賭け分がホントに悪いじゃねぇか!? それに、こんな賭けがあったら、俺はこの試合楽しめないじゃないか!! 「お~い!秋、聞いてるのか?」 輝は呆れた声で俺に聞いてきた。 「あん?悪い、悪い」 「まぁ、いいさ。それなりに作戦を言っただけだし」 輝はキーパーグローブを締め直しながら言った。 「それより、さっき楓となに話したんだ?」 「あぁ…。変な賭けを申し込まれた」 「賭け?」 輝は首を傾げていた。 「俺がこの試合で点を決められなかったら、一場の言うことを聞く」 「…はっは。面白い事言うんだな。楓のやつ」 輝は俺の肩を叩いて苦笑していた。 「輝…。笑い事じゃないぞ…」 「なんで?」 「あいつの頼み事なんて、絶対にろくな事がないぞ…」 「…。まぁお前が点を決めればいい話なだけだろ?」 「お前もそんな考えか…。そう思って点が入れば苦労はしないって」 「まぁ!!それにお前の動きには俺も期待してるし!」 今度は俺の背中をちょっと強めに張り手した。 「あのなぁ…」 「よし、そろそろ整列だ。よし、みんな行くぞ!!」 『はい!!』 「うぇぇぃい」 俺は元気なくみんなの跡に続いた。 「鳥越中学と低萩中学の試合を始めます。礼っ!!」 『お願いします!!』
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