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ふざけるな!何が賭けだ!?
こんな賭け分がホントに悪いじゃねぇか!?
それに、こんな賭けがあったら、俺はこの試合楽しめないじゃないか!!
「お~い!秋、聞いてるのか?」
輝は呆れた声で俺に聞いてきた。
「あん?悪い、悪い」
「まぁ、いいさ。それなりに作戦を言っただけだし」
輝はキーパーグローブを締め直しながら言った。
「それより、さっき楓となに話したんだ?」
「あぁ…。変な賭けを申し込まれた」
「賭け?」
輝は首を傾げていた。
「俺がこの試合で点を決められなかったら、一場の言うことを聞く」
「…はっは。面白い事言うんだな。楓のやつ」
輝は俺の肩を叩いて苦笑していた。
「輝…。笑い事じゃないぞ…」
「なんで?」
「あいつの頼み事なんて、絶対にろくな事がないぞ…」
「…。まぁお前が点を決めればいい話なだけだろ?」
「お前もそんな考えか…。そう思って点が入れば苦労はしないって」
「まぁ!!それにお前の動きには俺も期待してるし!」
今度は俺の背中をちょっと強めに張り手した。
「あのなぁ…」
「よし、そろそろ整列だ。よし、みんな行くぞ!!」
『はい!!』
「うぇぇぃい」
俺は元気なくみんなの跡に続いた。
「鳥越中学と低萩中学の試合を始めます。礼っ!!」
『お願いします!!』
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