姉の技はとても痛くて残酷で~たびたび~

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「シンジ、お待たせ~」 トンッ……… マトイは、完成した料理を机に置いた 料理は二種類あった マトイの席の前には冷麺が置かれた そしてシンジの席の前には いなり寿司が三つ、並べられた シンジは、訝しげにマトイといなり寿司を見比べた 「……第一回、ワサビ入りいなりはどれだ!?大か~い ドンドンドンパフパフ~」 マトイは、全くの無表情で手を叩いた 「…………………は?」 シンジは間抜けた声を出した 「この中に一つだけ、大量のワサビが入ったいなり寿司がありま~す」 「な………何だよ、それ!?」 「…………ぁあ?」 静かに ひしひしと マトイの怒りが伝わって来たので 「………はい、分かりました」 と シンジは素直に従う他、術を持たなかった
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