姉の技はとても痛くて残酷で~たびたび~

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シンジは、三つのいなりを穴が空く程に凝視していた 何故こんな、バラエティ番組で若手芸人かダチョ〇倶楽部がやらされる様な事をしなくちゃいけないのか シンジは考えなかった いや……もう、それどころではなかった 何とか……… 何とか、この窮地を脱しなければ……… そう思いながら、いなり寿司とにらめっこしていた 確率は………1/3 そんなおり……… シンジは一つの発見をした 左のいなり寿司……… ほんの少しだけ、緑の物体が付着している 『………これか?』 シンジは、そう確信した 罠かもしれない……… とは考えなかった それを言い出せばキリがないからだ シンジは勇気を持って、真ん中のいなり寿司を取った ………ちらりとマトイの顔を見る ………相変わらず無表情でシンジの顔を見つめていた ………ゴクリ シンジは唾を一つ飲むと パクリ! それを丸々、口にした ……… ……………… ……………………… これは………… ワサビじゃない…… ぶぶぉふぁあ~!! シンジは口にしていた、いなり寿司を吐き出した ………マスタードだ
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