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「………シンジ………あんた………
………今……何て?」
シンジは
あからさまに嫌な予感がした
それは姉弟としての勘と言う訳ではなく
何と言うか………
まあ、誰もが解る事ですよね?
シンジはゆっくりと考えながら
「あの……新聞………取っておいてって……
僕………まだ読んでないんだ……」
「ち・が~う!!
………あんた今………
あたしの事……何て呼んだ?」
「え………あの………
………お姉……ちゃん?」
「再び、ち・が~う!!
『姉さん』って言ったよね!?あんた今、『姉さん』って言ったわよね!?
確実に完璧に確信犯的に!!?」
「いや……あの……言ったかも………しれない?」
シンジの、その言葉を聞いた瞬間、マトイは
居間のタンスの上にある父親と母親の写真に手を併せた
「父さん母さん、大変です!シンジに……好きな人が出来た模様です!」
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