第2話 バイク好きにろくな奴はいない

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  偶然一番手前で倒れていた男はレイの足音に気付き痛みに耐えて体を起こす。 『ハデにやりすぎたかしら?ま、貰うのは一台だけだからいいか。』 「っ…だ、誰だてめー……」 『案外シブトいわね……アンタも含めて半分位意識保ってるじゃない。めんどくさい』 男に気付いたレイは、男をチラリと見た後辺りを見回し舌打ちをする。 その瞬間、男は自分達がこうなった原因がレイだと理解した。 「何が目的だ!リーダーなら今はいないぜ残念だったな」 勝ち誇った笑みを浮かべレイに牙を向けるが、それはレイの嘲笑うような笑いに消されてしまう。 『別に私はアンタ達のリーダーに興味何かないわ』 その言葉に困惑と驚愕を含んだ怪訝そうな顔をする男。 『私がアンタ達を攻撃した目的は一つ、バイクを譲って(副音:奪う)もらう為。』 「なっ!そんなこと--」 『そんなことの為に俺達はやられたのか?って………そうね、アンタ達にとってはね。でも、私にとっては重要な事なのよ。』 まるで心を読んだかのように男の的を射り、邪悪な……他人から見たら完ぺきに悪役の笑顔で男の横を通り過ぎようする。  
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