第2話 バイク好きにろくな奴はいない

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  『あ、忘れるところだったわ………』 バイクに跨り出発しようとしたレイはポシェットから沢山の小さな黒い球を取り出し男やバイクの周りにバラマき散らす。 『最後位は綺麗に散りなさい』 バイクを出すと同時に振り向かず、漆黒の銃を撃ち放ち一つの弾丸はあの小さな黒い球に当たり…… 爆発した……… それが火種となり連鎖するように次々と爆発と爆音が周りの木々に響く。 まるで何もかも消え去る様に赤く赤く燃え盛る。 レイの早く走らせているバイクは爆風で更に加速し、あっという間にその場所から離れていった。    **** 《---じゃ、気をつけて》 『分かってるわよ。』 バイクを道の端に止め、海岸沿いでレイは誰かとの通信を切り携帯をポシェットにしまう。 『全く、過保護にもほとが…………っ!!』 フッと口端を上げ、バイクに戻ろうとしたその時だ。 鋭い殺気を感じ取ったレイは咄嗟に横に飛び地面に受け身を取りながら伏せる。 すると突如として、バイクに何かが当たると同時に爆発が起きる。 バイクは業火に燃え炎上し続ける。 『チッ………誰だ』  
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