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「なかなかイイ腕してんじゃねーか小娘」
立ち上がったレイの目先には大型の銃を片手で持ち、黒髪に右目に眼帯を着け、タンクトップに迷彩ズボンを履いた男だった。
『いきなり何すんのよ』
「そらぁーコッチの台詞だぜ?跡形もなく仲間消した上にバイクを奪われちゃぁ頭として名が廃るからよお……」
男はスッと目を細め殺気を更に鋭くする。
『ああ…………あのマナーがなってないチンピラ共はアンタの手下だったの』
だが、レイは関係ないとばかりにクスッと鼻で笑う。
「テメェ……………」
『やる気?先に武器を出したアッチが悪いのよ、大人しくしていれば命までは助けたのに』
自分のことはまるっきり棚に上げて相手が悪いと言い切る。
その言い分に、更に険しい顔をする男。
まさに一発触発な雰囲気だ。
が、しかし男はいきなり銃を下ろした。
『どういうつもりだ。』
「殺す…………と言いてぇが、今回は請求だけにしといてやるよ。もともと、アイツ等は俺が殺るつもりだっただけだ。」
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