第2話 バイク好きにろくな奴はいない

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  「ありがたいこった…………ふっ、まさかアノ嬢ちゃんがね…………」 小切手をしまい自分のバイクに跨ってレイが行ってしまったであろ方向を向き煙草を吹かす。 煙はユラユラと風に流され独特の香りがその場に残った。 一方、姿を消したレイはと言うと………… 『疲れた…………あのままバイクで送ってもらえばよかった』 海岸沿いの道の端の大きな木の根元で座っていた。 『お腹減った…………』 お腹から大きな音を鳴らし、やる気0状態のレイ。 結局その日はその場で野宿をするのでした。 だがレイは知らない、裏で司令が身に覚えがない多額の請求書を求められ悲鳴を上げている事など。 そして司令は知らない。 その請求書がレイからだと言う事を………………  
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