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「し、司令……!」
『………………』
今、2度目の説明を遮った司令とアーカードに呼ばれた銀髪に黄金の瞳をした人物はアーカードとレイの上司である。
「いや~、にしてもアーカードのタメ口を聞くなんて久しぶりだな。」
「………何時から居たんですか?」
そうアーカードが罰悪そうに聞くとニッコリと笑顔で
「最初から!!」
歳の割に童顔なその口からは、あっけらかんと問題発言を言う司令。
同時に、冷たい風邪が通り過ぎたような間隔になった。
司令が現れてからずっと黙っているレイに至っては、もはや呆れていた。
「いやね、仮眠取ろうとしたけど部屋が樹海状態なのを思い出してこの部屋の窓際のソファーで爆睡しちゃって気づいたら今にも至るんだよ。」
はははっと笑う司令にアーカードは言葉すら見つからなかった。逆に軽く殺意すら覚えそうになるくらいであった。
だが………
『ディーシャ………』
レイは司令に向かってゆっくりと視線を合わせながらそう言い、目があう。
直後、司令の背中に悪寒が走るが時既に遅し
『いっぺん沈め。』
ニッコリと黒く笑うレイ。
この瞬間起こしては成らぬ鬼が覚醒した。
「あ、いや……れ、レイちゃん?ちょ、ちょっとまぁったあぁぁぁぁぁぁっ!?」
『逝け。』
この日、とある部屋から悲鳴が耐えなかった。
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