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ティアはにんまりと嬉しそうな、幸せそうな笑顔を見せながらフェイトに寄り添った。
「おやおや、幸せそうで何よりですわね野蛮人」
「なんだよお嬢様、ワインなんか飲んじまってよ」
「シオンってば君たちが羨ましいんだよ~。お嬢様は理想が高いから男ができないらしくて」
「コラ、メル……余計なことを言わないでくださいます?」
「ごめんなさい」
割って入ってきたメルに一撃入れながらシオンはフェイトにワイングラスを渡す。
「あなた成人してるのでしょう?一杯くらい飲んでは如何ですの」
「酒は口に合わねェんだよ、全般的にな」
「ではあなたは? というよりあなた何歳ですの?」
ティアにワイングラスを向けるとティアはそれを取り……。
「んー……?」
「そういえばお前、実際のところ何歳なんだ? はっきりと聞いたことなかったような気がするんだが……」
「んー……」
ティアは軽く首を傾げてワイングラスの縁に唇を当て、ぐいっと飲む。
「まずい……」
「ほら見ろ。酒なんていいもんじゃねェだろ」
「話が逸れますわ。で、何歳ですのよ」
「……わかんない」
「わかんねェのかよ!」
「わかりませんの!?」
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