運命

2/10
前へ
/250ページ
次へ
春独特の暖かい日差しの中、 綾香と共に教室へ向かっていた 「担任誰かなー?」 綾香は弾むような声を出して 横にいる私に話しかける 「誰だろうねー? でも、あいつだけは 絶っ対に嫌!!」 「「鬼熊!!」」 声を揃えて言う 通称 ゙鬼熊" とは、 熊吉裕司という ・鬼のように恐ろしい ・俺様 ・熱血教師 という最悪な三拍子が揃った教師 だからそのまま ゙鬼熊" 本人の前で言ったら 多分ぶち切れられるから みんないつも隠れて言っている 「まぁ、あいつに当たる確率は そんな無いでしょ♪」 綾香は自信のある様子で 私に言った 私はそうだよね と笑いながら言い 教室に入ってから黒板に 貼られている座席表を見た後 自分の席を確認してから 荷物を置いた この時すでに 私の中の歯車が 動き出していたなんて 思わないまま…
/250ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1036人が本棚に入れています
本棚に追加