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春独特の暖かい日差しの中、
綾香と共に教室へ向かっていた
「担任誰かなー?」
綾香は弾むような声を出して
横にいる私に話しかける
「誰だろうねー?
でも、あいつだけは
絶っ対に嫌!!」
「「鬼熊!!」」
声を揃えて言う
通称 ゙鬼熊" とは、
熊吉裕司という
・鬼のように恐ろしい
・俺様
・熱血教師
という最悪な三拍子が揃った教師
だからそのまま ゙鬼熊"
本人の前で言ったら
多分ぶち切れられるから
みんないつも隠れて言っている
「まぁ、あいつに当たる確率は
そんな無いでしょ♪」
綾香は自信のある様子で
私に言った
私はそうだよね
と笑いながら言い
教室に入ってから黒板に
貼られている座席表を見た後
自分の席を確認してから
荷物を置いた
この時すでに
私の中の歯車が
動き出していたなんて
思わないまま…
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