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ピチャッ… ピチャッ…
水の落ちる音と 体の痛みで目がさめた。
「うーん…」
男は目を覚ますと頭を押さえながら 辺りを見回した。
「こっ ここは!」
男は見たことのない景色に愕然として 何が起きたのか 記憶を辿った。
「俺は、旅行の帰りにシャトルの中であまりにも綺麗な女の人が歩いて来たので下を向いてすれ違おうとしてたんだ」
そうこの男、今まで女の人と付き合った事など一度もなかった。街に出て歩く時でも下を向いたまま 早足で歩く癖がついていた。 それと言うのも 顔半分にかけて大きなアザがあったからだった。
「ドン!
「あっ! すっ すみません。
すれ違おうとした時に シャトルが大きく傾き そのはずみで 彼女の体に激しくぶつかってしまったのだった。
「気をつけてよ!」
女はぶつかってきた男の顔を見ると、吐き捨てる様に言い放つと、その場から立ち去ろうとした…
次の瞬間!
「 ドン」!!
再び大きな音と共に 激しい衝撃が体を襲ったのだった。
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