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001 夏が始まりを告げる頃に
自分を変えたい。
そう思わない奴はいないはず。
いるなら、それは身の程を知らない奴。
そして過去に失敗を犯した奴は、誰だってそれを悔いるだろう。
それは俺とて例外じゃない。
夏休みが始まる前に犯した2つの過ちは、俺の『半身』を一年の期間を得て、封じて、償わなければならないという。
一つは要らぬ激情に駆られ、自分より弱いものを傷つけてしまったこと。
もう一つは、自分の身の可愛さに、他者を裏切ったこと。
どちらとも、あの人に言わせれば重罪だという。
まあ、行ったことが暴力と偽証で、俺も悪いと素直に反省し、納得はしている。
だが、その『事後処理の仕方』が解らない。
どう、謝罪すればよいか?
どう、償えばいいか?
どう、許されるのか?
解らない。
何故なら、俺は人との関わり方を知らないから。
……笑いたいなら、どうぞ笑ってくれ。
他人と関わることなんて、ここ数年になってからなんだから……
そんな俺に、今日届けられた物は、今後の生き方を激変させるものだった。
正直、誰か助けて……
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