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案の定……というか
仕事仲間っていう一馬さんが
「凛子ちゃんもこっち来て
一緒に飲もうよ~。」
爽やかな笑顔で声をかけてきた。
「いえ………私は…。」
言葉を濁しながら修也の方を見る。
「アイツさ~顔ばっかで
話してもつまんね~よ。」
枝豆片手に
修也が止めてくれたけど…
ね、ねぇ………
それで助けてるつもり?
何か………
かなりムカつくんですけど?
頭にきたから
出来上がったカナッペを
テーブルにドンって置いて
あたしは一馬さんの横に座った。
「じゃあ…ちょっとだけ。」
営業スマイルで
修也を横目に見ると
すごい慌ててる。
「お、おまっ………
またフライパン焦がすぞ?」
「いえ………
今、火にかけてる物は
何もありませんから。」
あたしはシレっと答えてやる。
次の口実を探してるんだか
修也の口がパクパクしてた。
ふふん………まいったか。
あたしを怒らすと怖いんだからね。
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