陽君

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ふと一瞬ふたりの間に沈黙が流れる‥ 陽君と私の家は歩いて五分の距離にあってすごく近い。あと300Mくらい先にうっすらと見える電信柱のところで私は左、陽君は右に曲がる。あと300M‥陽君との時間がまだまだ続きますように‥✨ さっきまでは陽君の後ろばかりを歩いていたが、今は自然と二人並んで歩いている。 (あぁ‥こうして陽君と並んで歩くなんて何年ぶりだろう‥✨) 「久しぶりだな」 ふと私が一人で物思いにふけっていると陽君がとなりでそぉ言った。私は何だかその一言にスゴク切ないような嬉しいような気持ちになって胸がキュン✨とした。 「ぅん‥そぉだね、何年ぶりだろね」 陽君はふっと遠くを見ながら一息おいて 「ぅん、そぉだな」 と言った。
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