新たな家

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私が分園に着いたのは、夕方6時だった。 ドアを開けると、ちょっと不良みたいな男の人が出てきた。 「おう!俺はここの先生だ!よろしく」 「初めまして。絵里子です」 職員の人だと思い、挨拶をした。 分園にわ、三人の先生がいて、女の先生が二人。男の先生が一人いる。と聞いていた。 横から松ちゃんが「幸司くん!」と言った。 「げ!松ちゃん!」 幸司くんと呼ばれた男の人わ松ちゃんを見て嫌な顔をした。 「信じちゃうから、そんなくだらない嘘つかないの!」 ん?嘘? 「俺わ幸司!高校二年生なんだ!よろしくな!絵里子ちゃん」 幸司くんわニカっと笑った。先生だと名乗られても疑問に思わないくらい老けている。 そして私は、新たな家に入って行った。
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