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アドレスとは、
どこから流出するのだろうか。
「うーん、マサコ人妻かあ」
誕生日に来るメールがこれって。
まあ、いいか。
※無料です
とか念を推してあるのは
まず無料じゃないから。
「‥」
彼はふと真剣な顔をして、
前を向いた。
彼が屋上にいるのは、理由があった。
「それじゃあ、」
そう言って、
携帯をマサコからのメールのまま
フェンスの下に開いて置いておく。
フェンスを上りきって、
向こう側にある僅かな隙間へ。
「ぐっばいだな!みんな」
彼は、死ぬためにここにいた
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