さよなら、

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それから、 どのくらい経ったのだろうか 痛みも、 冷たさも、熱も、 なにも感じなかった。 「‥‥?」 ここは これ、死んでるの? それにしちゃあ、生々しい感覚。 固い地面に、両手を広げて寝ている。 まあ、だれも 死んだあとなんて知らないから そんなことわからないけれど。 なんだか、眩しい その眩しさが、 ふと和らいで。 「おかえり」 と、声がした。 「た‥‥ただいま?」 そこには、だれかがいた。  
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