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「じゃあ……続けるよ?」
確認するように囁き、今度は右手を紗姫の胸に――左手で、彼女の体を固定する
「…………しいな」
紗姫が、小声でごにょごにょと呟く
何て言ったのか、よく聞き取れない
「……駿ちゃんが、まだ触ったコトないとこ……触って欲しいな……」
耳まで真っ赤にし、勇気を振り絞って、自分の願いを言葉にする
それは、その……つまり……
「……いいの?」
「恥ずかしいケド……いい、よ?」
紗姫はそっぽを向いたまま、右手で、お腹の辺りにあった僕の左手を掴む
僕の意志を無視し、ゆっくりと――僕の手を、自身の陰部へといざなう
(僕もやっと……大人の階段をのぼ、)
「残念だが、上らせてなるものか」
「「――――っ!!?」」
声にならない悲鳴を上げ、同時に後ずさる
教室の入り口に、腕組みをした担任が、呆れたような表情で立っていた
「ったく……注意したばっかだろうが。
見回りにきたのが俺でよかったな?」
(父さんに引き続き……
先生まで、僕らの邪魔をしやがりますか)
「家でやれ。以上。早く帰れ」
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