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「はふぁー…………」
湯船に浸かり、1日の疲れを吐き出すように、大きく息を吐く
少し熱い湯が、全身の疲労を取り払ってくれる気がする
「駿ちゃーん、入るよー?」
脱衣場から、紗姫の声が響く
「どうぞー♪」
待ってましたとばかりに、答える
「失礼しま~す」
浴室の扉が開き、大きめのタオルに包まれた紗姫の裸体が――
タオルに包まれ――
……てない
「……何で、何もつけてないの?」
目のやり場に困ったので、真っ直ぐに紗姫の目を見つめて問う。少し黙れ、息子よ
ていうか、先週一緒に入ったときは、ちゃんとタオルを巻いてたじゃないか
「昔は何もつけないで入ってたよー?」
昔は昔、今は今だ
「それに……駿ちゃんが、いろいろ溜まってるのと同じで……私も、ね?」
右手で下半身――左手で胸を隠し、顔を真っ赤にしながら、消え入りそうな声で呟く
(ああもう!可愛いんだからっ!!)
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