ソースの恐怖

1/1
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ

ソースの恐怖

嫁は食べ物の好き嫌いが非常に多い。 最近よくブライダルフェアに二人で出かけてます。最初興味のなかった私に嫁は「タダで飯がくえるぞ」と人間の三大欲求の一つを攻撃してきます。 私は飯のため、嫁はドレスや着物の試着のため出かけます。 結婚式の食事というのは不思議なもので、いつも食べてるものがあんまり出てこない。 たまにメジャーな野菜があっても、[~とハシバミソースのハーモニー]とか、[マディラ酒ソースと共に]などなど、聞いたことのないものによって有り得ない進化をとげています。 前菜から速攻でホタテやらブロッコリーやらにミドリのソースが。 未知の食べ物に手をつけない嫁にとっては食べれる野菜が食べられない物体に変身をし、料理に向かってキレる。 「なんだこのミドリのソースは!!ハシバミソースってなんだよ。ホント謎!食えねーしよ。余計なハーモニーしやがって!」 とりあえず私に毒味をさせて様子見て、食えなさそうだと私の食べ終わった皿をぶんどり、食べ終わったはずの私の席に嫁に嫌われた料理が復活。 私の方は好き嫌いはまぁそこそこで、トマトとナスとバナナが食えないだけで、あとは大体いけます。 嫁も野菜単体の好き嫌いは少ないのですが、調味料が無理。 ソースとか。 マヨネーズとか。 酢とか。 ケチャップとか。 給仕の方には非常に迷惑かけました。 結婚式の食事については非常に参考になったと思います。 ソース別盛りにしなきゃとかね。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!