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もう届かない騒ぎたてる声
ひとつまたひとつずつと
消えては眠る
終わらないと追いかけてまだ
暑く焼き付いてる
胸を焦がすような日差しが
きつく掴んで離さない
このまま消えゆくとわかってるのに
陽炎の中かけら集めて
止められるはずないと笑いながら
風が連れてく次の季節へ
まだ高いままの青空へ
姿を影おくり
鮮やかだった色々も
少しずつはがれて褪せてゆく
風が鳴いて叫んで走り抜ける
すれ違う度にぶつかる頬が
冷めていくのがわかって騒がしい
変わってく夏木立
きっと迫る別れを知ってるから
身を寄せ合ってせわしく囁く
実るものがないからとその身まで
ためらう事なく染めるのでしょう
終わるより早く
始まっている
時は移ろうどんなに
恋しくあっても
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