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夏奈の予感は的中。
もちろん、占いのせいではなくて。
夏奈曰く、少し熱があるからもう帰った方がいい。
こんな時だけ心配性な夏奈には、直樹に送って貰うと言って、1人で駅に向う。
本当に直樹に送って貰ってもよかったけど、また変に気を遣われるのが嫌だった。
風邪をひいている時に歩くのは、意外とキツい。
未だに大学の敷地内に居るあたし。
―やっぱり、直樹に送って貰おう。
このまま倒れたりしたら、本当に笑えない。
「あれ?」
そう思いバッグをあさるけど、携帯が見付からない。
その時、後ろから背中に何か強い衝撃。
叫ぶ暇もなく、前のめりに倒れる―…。
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