新たな日常

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「よし 入って来い。」 そう先生が言うのとほぼ同時にドアが開いて新入生が入って来た。 「紹介する。『二条 雪』 君だ。みんな仲良くするように!」 そう先生が話していた時前から幼なじみの 唯が話し掛けてきた。 「ねぇねぇ サクちゃん 彼 結構カッコよくない?」 「いい加減 サクちゃんはやめれ 俺は男だぞ。」 サクちゃん事 『三上 桜』 俺の名前だ。 男なのにどうして『桜』と女性みたいな名前なのかと言うと単に生まれた時季が春で桜の花が満開だったからそれだけだ。 …我が両親よ…もう少し考えて名前を付けて欲しかったよ…。 「ちょっと サクちゃん聞いてる?」 と隣の 唯が言った時だった。 「それじゃ席は 三上の隣な。」 そう先生が言った時 クラスがざわついた。 「えっと…サクちゃん…気にしないほうが…」 心配そうな顔で 唯が言ってきた。 「唯 心配すんな あんまり気にしてないから。」 「そっか なら良かった。」 俺と 唯は幼稚園からの幼なじみで 昔から自分の事よりも他人の心配をする。 本当に優しくて良い奴だと思う。 だから…… 「あ、サクちゃん今日の放課後だけど一緒に…」 「唯 あんま俺に話し掛けるな…仲間外れにされるから…。」 笑顔になってた 唯がまた悲しい顔をした。 正直 唯のそんな顔見るのは辛い。 でも… 「私は サクちゃんと話せるんだったら除け者にされても大丈夫だよ…だから…」
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