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HRも終わって今は1時限目
「こいつは朝から何をしているんだ?」
そんな事を考えながら俺は 新しく来た 雪を観察していた。
その雪は…
「あやつは…ふむ…ほぉ~そう来たか…」
などと 他の奴を見ては深く考えたり いきなり頷いたりしていた。
こいつ頭大丈夫なのか?
さっきの言動といいかなりヤバいような。
「まぁ あまり関わらないでおこう。」
そう 思った時だ。
「ねぇ サクちゃん何時まで席に着いてるの? 次は移動だよ?」
そこには 唯が次の時限の教科書を持って立っていた。
いつの間にか 授業は終わってたらしい。
「あぁ すぐ行くから先に行っててくれ」
「いいよ 待ってるから一緒に行こ♪」
「唯…さっきも言っただろ 頼むから俺にはもう…」
「貴様! 女性からの申し出を断るとは何事だ!」
振り向くと 凄い剣幕で 雪が俺を睨んでいた。
「えっと そんなに言わなくも私は気にしてないから…」
「否! 殿下として事を見過ごす訳にはいかぬ!」
「こ奴は 男子誰もが一度は夢見る 旗ポイントを無下に断ったのだぞ!」
おいおい こいつは意気なり何なんだ?
てか フラグって普通に女子に言うか?
「お前には 俺達の事は関係ないだろ」
すると 雪は
「いや! 隣の席の者として 友として!何より殿下として見過ごす訳にはいかぬ!」
そう断言した。
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