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「あんたのところで犬飼えん?」
「えっ!犬?」
「そう、犬。
真っ白の豆芝なんやけど、飼ってくれん?」
「犬…」
私は言葉を濁した。
幼少の頃、私は大きな秋田犬にふとももを噛まれたせいで、犬が大の苦手だった。
どんなに小さい犬でも、吠えられるだけで、近寄れなかった。
子犬でも、飛びつかれたりしたら、たまったもんじゃない。
「ごめん、私は犬が苦手…」
「やっぱりダメか…」
と、ため息をつく。
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