想いまでの距離

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まだ夢のような、ふわりとした感覚でいる 私に向けられた無邪気な笑顔が、焼き付いてきえず、触れられたヶ所がジンと熱いまま 姿を思い出すだけで、胸が苦しい… 声を思い出すだけで、何かが溢れだしそうになる なのに心地よく感じるのは… 変わらない日々が、輝きだした瞬間だったのかもしれない 甘く心地よい余韻に浸りながら、いつもの道を歩いた幸福を体中に漂わせながら 『双葉ご機嫌だね』 『いいなぁ~。私も好きな人と喋りたいぃ~!!』 『だよね~!!』 『私生徒会長の西園寺くんと喋りたい!!』      『だったら松くんに言えばいいんじゃない!?』 『そうだっ!そうじゃん!双葉松君と仲いいじゃん!!』 彼女達は私の意見も聞かず、押し迫ってきた 物凄いテンションで クスリと笑う私に、彼女達はきょとんとしながら、顔を覗きこんできた 子犬のような潤んだ目で 『私も松くんに話したいことあるし、いいよ。ついでに西園寺くんと星くん呼んでもらう?』 『『きゃーっ!!本当に?あんた最高!!もう大好き!!!』』 見つめるだけで幸せだったり、たった一言の会話でも世界が広がって見えてしまうそんな気持ち知っているから… 暖かいやさしい風が、なぜだか私達の背中をそっと押した氣がした .
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