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「いよいよ、明日…。」
黒板前の椅子に
座っていた菜摘先輩が
小さく呟く
それを聞いていた有希が
寂しそうな顔をした
窓の外から体育館を
眺めていた勇介は
その声で黒板の方を向き
悲しそうな表情の
有希を黙って見つめる。
「みんな、集合して!!」
和之がいきなり叫ぶ。
菜摘さんと話をしていた
有希が驚いて、
いつものように目を丸くした。
元野球部は声が大きい。
両手を顔の前に合わせて
小さくゴメンと言った和之が
笑っていた。
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