訓練

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鈴原の配属から2ヶ月。 第1小隊は大隊1優秀な隊として成長していた。 10月。 第1小隊は習志野演習場で訓練を行なっていた。 200X年10月3日午前10時 千葉県船橋市習志野演習場上空 陸上自衛隊中央即応集団第1空挺団第1普通科大隊第1小隊 UH-60JAが予定降下地点へ接近していた。 梶 「予定降下地点へ到着!」 鈴原 「ロープ!」 合図でロープが地上へ垂らされた。 ラペリングでの降下である。 隊員A 「ロープよし!」 鈴原 「降下!」 隊員が次々と降下して行く。 自分が最後である事を確認した鈴原も、降下準備に入った。 梶 「待って下さい」 鈴原 「え!?」 梶 「いまは風が強いので待って下さい!」 鈴原 「ああ……」 鈴原は降下準備のまま数十秒間待った。 梶 「O.K.です!」 鈴原が降下する。 UH-60JAは飛び去っていった。 鈴原 「集合」 隊員が素早く鈴原の回りに集まる。 鈴原 「よくやった。谷田が少し尻込みしてたからな。以後気をつけろ」 谷田 「はい」 鈴原 「よし。今日はよくがんばった」 高機動車が3台第1小隊の近くに停車した。 鈴原 「乗車!」 200X年10月3日午後1時 千葉県船橋市習志野駐屯地 陸上自衛隊中央即応集団第1空挺団第1普通科大隊第1小隊 鈴原は今日訓練で搭乗したUH-60JAの回りをウロウロしていた。 鈴原 「…………」 牧田 「あの…どうかしましたか?」 整備班長の牧田が声をかけてきた。 鈴原 「この機体のパイロットに会いたいんだが……」 牧田 「梶士長ですか?それとも田口1尉?」 鈴原 「女性パイロットだ」 牧田 「梶士長ですね。もう少しで訓練飛行なのでまもなく来ると思いますよ」 鈴原 「ああ。わかった」 数分後…… ヘルメットを持ったパイロット2名が歩いて来た。
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