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鈴原たちはワシントンD.C郊外にあるアパートで暮らしていた。
田所と雲野は鈴原の部屋の隣に暮らしている。
鈴原と田所は銃器店、雲野と久保木はホームセンターで働いていた。
200X年8月1日午後6時 アメリカ合衆国ワシントンD.C 鈴原優司元三等陸尉
鈴原
「ただいま……」
鈴原はドアを開けたが、誰もいなかった。
鈴原
「いないのか……」
鈴原はTVをつけた。
ニュースキャスターが先日発生した殺人事件について話している。
コトン
鈴原
「?」
ポストを見ると、封筒が入っていた。
差し出し人は不明。
不審に思いながらも、封筒をあけた。
中にももう一つ封筒が入っていた。
鈴原
「?」
封筒には
防衛省
と書いてあった。
鈴原
「………」
封筒の中には4枚のチケットが入っていた。
田所家
ドンドンドン!
鈴原は勢いよくドアを叩いた。
鈴原
「田所!田所!」
田所がドアを開ける。
田所
「どうしたんです?」
鈴原
「緊急だ。入るぞ」
鈴原は封筒の中身をテーブルに出した。
田所がチケットを手に言う。
田所
「なんですかこれ……。8月4日午前発羽田行!?」
鈴原
「召集がかかったんだよ」
田所
「また来るんですかね?」
鈴原
「わからん。雲野に話しておけよ。予定通り出発するからな」
田所
「は、はい」
午後8時 鈴原家
久保木
「ただいま~」
鈴原
「おかえり」
久保木はバッグをテーブルに置いた。
鈴原
「突然だけど…。日本に帰らないか?」
久保木
「なんで?」
鈴原
「自衛隊からお呼びがかかった。8月4日午前の飛行機に乗るんだ」
久保木はカレンダーを見た。
久保木
「ずいぶん急だね」
鈴原
「まあな。……どうする?帰るか?」
久保木は静かにうなずいた。
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