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笹島は毎朝、高宮を見つけては一緒に登校する 「先輩このバッシュ、見て下さいよ」 「お前、これ俺のと同じじゃんか?」 「はい!憧れの先輩と同じのにしたくて昨日買ってきました」 笹島は嬉しそうにバスケットシューズを鞄へとしまった その鞄ですら高宮と同じものだった 「いくら憧れだからって真似てばかりじゃつまらないだろ?」 「いいんスよ。俺は先輩が好きなんですから」 二人はいつものように他愛もない話をしながら学校を目指す 「先輩達が部、抜けてから下級生の奴らが怠けてるんですよ」 「それをまとめるのがキャプテンであるお前の仕事だろ?」 「はぁ…仰る通りで…」 学校についても笹島は高宮から離れようとはしない いつも自分の教室とは反対にある高宮のクラスまでついてきた そして高宮がクラスに入るのを見届け、笹島は自分のクラスへと向かうのだった まだクラスの半数しか教室にいない 残り半数はホームルーム開始直前に駆け込んでくる 高宮が自分の席につくと、隣の席の女性が話し掛けてきた
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